1月9日に東京都千代田区の学士会館で、新春セミナーと新春賀詞交歓会を実施し、MICE関係者など145人の方にご参加いただきました。
賀詞交歓会にさきがけて、MPIの会員でファースト・インセンティブ・トラベル社とリバティー・インターナショナル社のCEOを務めるJoost De Meyerさんに、「SUCCESS IN MEETINGS」をテーマに、インセンティブトラベルの現況や、日本のインセンティブ・トラベル市場成長のためのキーワードについてご講演いただきました。
Joostさんは、MICE産業の世界市場規模を、2016年の7520億ドルから2023年には1兆2450億ドルに達すると、さらなる成長を予測。地域的には現在は北米がもっとも大きな収益をあげているが、2023年にはアジア太平洋地域がもっとも高い成長をするということです。
54%のインセンティブバイヤーが予算増額をしていること、各企業が参加者の業績に基づいた報奨プログラムを実施していること、職場環境文化をつくりあげることにも効果があることなどをあげ、MICEの4分野のなかでインセンティブ・トラベルがもっとも成長していると説明しました。
開催地決定時の条件として要望が多い順から、政治的な安定と安全、投資対効果、サービスの質をあげたほか、Joostさんの個人的意見として、空港からのアクセス、サービスクオリティ、あらゆる年代層に対応できるプログラムなどをあげました。
トレンドとしては、ラグジュアリー・トラベルの成長、人と人とのつながりをより重視、会場・宿泊場所の選択肢が増えること、クルーズ市場の拡大、大都市に追随する第二第三の都市での開催増加、テクノロジーの導入、健康志向、記憶に残る体験提供などをあげました。
また職業としてのMICE産業については、ミレニアル世代を含めた4世代の就労によるコミュニケーションの共有がカギになること、65%のバイヤーが資格保持者を重視するようにこれまでにない資格重視になっていること、通信環境の進化によって、早いレスポンスが求められることなどを話しました。参加者に向けて、1)学び続けること、2)CMPなどの資格をとること、創造的で革新的でいつづけること、個人プロジェクトの時間をもつこと、必要なものと期待を明確に表明するコミュニケーターになること、といったアドバイスもありました。
セッション終了後も学生の参加者たちを集めて、MICE産業で働くためのアドバイスをしてくれました。 懇親会には、観光庁や日本政府観光局などの来賓や、MICE関係のキーパーソンが集まり、今年のさらなる飛躍を誓いあいました。
Order by
新しいものを最初に 古いものを最初に