9月26日、六本木アカデミーヒルズで“「IR×MICE」~IR(カジノを含む統合型リゾート)の現状とMICE業界への効果~”というテーマでセミナーを開催。講師は前野伸幸前会長が務めました。7月20日にIR実施法が成立したこともあり、約70人と多数の方にご参加いただきました。
MICE・イベントの企画・運営、イベント施設のコンサルティング・管理の他に自らもカジノプレイヤーだと紹介された前野前会長は、IR実施法案について、IRとMICEの相互に与える影響、IRにむけて日本のMICE企業が準備しておくべきことなどの解説・提案をしました。
IR実施法案(特定複合観光施設区域整備法案)の概要について、2030年にインバウンド6000万人という高い観光立国の目標実現という背景があり、国際会議場、展示施設、劇場文化施設、観光案内など日本各地への送客機能、宿泊施設などが盛り込まれたのではと考えを述べました。
またカジノフロアの面積は3%という上限を設けたことで、MICEをはじめ各施設の規模が大きくなると、マリーナベイサンズの12万m2のMICE施設の例を踏まえて予想しました。
IRとMICEの送客連携については、IRでMICEを開催するメリットとして1)大人数をワンストップ(同一施設)で受入可能で、コスト・時間のロスがない 2)テーマレストランなどユニークベニューの充実 3)カジノVIP用プログラムの転用 4)深夜のプログラムも実現可能 5)オプションツアーの充実 6)少人数のラグジュアリープログラムも対応できることなどをあげました。MICEがIRに与える効果としては、平日の集客に貢献、宿泊費の寄与、他のカジノとの差別化、IR成熟後に必要なカジノ頼みでない利益構造の根幹になると説明しました。
Order by
新しいものを最初に 古いものを最初に