12月19日に六本木アカデミーヒルズで、MPI Japan Chapterセミナー「The value of CMP <CMPの価値>」を実施しました。 ミーティングプランナーの国際資格「CMP」(Certified Meeting Professional)の概要や取得のメリットをMPIグローバルのメンバーや認証をすでに取得している先輩方にお話いただきました。受験予定者や興味のある方など出席者は34人となりました。
●グローバル視点からのCMPの価値とは
英国リーズ・ベケット大学 イベント・ツーリズム・ホスピタリティの上席講師チャンタル・ディクソンさん(Ms. Chantal Dickson)と、同じく教授のジェームズ・マスグレイブさんと、2人のMPI Globalのメンバーが登壇しました。
ミーティングプランナーの体系的な知識と実務能力の取得、社会的地位・信頼性向上などを目的に1985年にスタートしたCMPは、現在55か国、1万1000人以上が取得するなど、業界のスタンダードとなっています。取得者の知識と経験を証明する資格と認識されているため、就職・転職でも有利になり、有資格者は1万ドル以上年収が高いというPCMAの調査結果も紹介されました。有資格者であれば、ミーティングの基礎知識や専門用語など共通言語で語れる相手、とのクライアント側の認知も高く業務上でも有利になるので、社員の資格取得をサポートしている企業も多いようです。
受験料が現在USD250になっていること、3年以上の実務経験と25時間以上のミーティング関連の学習が受験に必要、イベントデザインやサイトマネジメントなど9分野から165 問の選択問題が出されること、資格取得後も5年ごとに更新など、資格の概要も説明されました。
●資格取得者が語るベネフィット
セールスフォース・ドットコムの田中裕一さん、森トラスト・ホテルズ&リゾーツのバット有樹さん、JTBグローバルマーケティング&トラベルの日下泰子さんが、認証取得を志した経緯や、試験の苦労、取得のメリットなどを語りました。
田中さんはネバダ大学ラスベガス校でホスピタリティを学び、展示会業界への就職を目指し受験しましたが2回不合格。帰国・業務経験を経た後に、将来への投資と家族を説得し3回目の挑戦でみごと合格しました。マイクロソフト社時代には本社のイベントチームの集まりでCMP取得者の分科会もあったそうです。資格のメリットについては、イベントマネジメント広範囲に及ぶ知識は職場で経験をするよりも学習した方が効率的でその知識が業務経験をあわせて力になる、競合他社とのCMP同士のネットワークができる、と語りました。
パット有樹さんは、リッツカールトンのアブダビ勤務時代に営業成績向上とキャリアアップをめざして受験、2回めで合格。営業職の資格があまりないことや、宿泊以外のミーティングの広範囲の知識をえることで、顧客のニーズが理解できるといったメリットをあげました。オンライン模試が合格につながるというアドバイスがありました。
国際会議を担当しコアPCO案件を多数手がける日下さんは、CMPブートキャンプの体験と上司の進めがあり受験。ブートキャンプでは2日間朝から晩まで、CMPの基礎知識やコンセプトを詰め込み、そこで得た知識にテキストとオンラインのセッションやボキャブラリーを学び、合格しました。海外へのセールスにはCMPの3文字が信頼関係構築に大きな力を発揮しているそうです。
出席者のアンケートでは、「幅広いお話が聞けてためになった」、「CMPの存在は知っていたが、内容ははじめて知った」といった回答が寄せられました。
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